山地や森林での作業を効率化
自然歩道の整備、倒木の撤去、防火帯の機能を持つ林道の造成、といった山地や森林での作業には、多くの課題が発生します。
- 工事機械を運び入れるのが困難なことに加え、コスト高。
- 発生材搬出と新材購入・搬入にかかる費用が高い
- 地域の自然環境に配慮し、生態系のバランスを維持する必要あり
このような現場では、困難を力に変えられる解決策が求められます。しかも、可能な限り、簡単かつ経済的で効率アップできるソリューションでなくてはなりません。
こちらではMBアタッチメントを使うことで、課題をクリアされたお客様の事例をご紹介します。
- 重機が入れないような現場へのアクセスが難しい状況で
カーブが多く道幅が狭い場合、車両によっては現場に辿り着けないことがあります。
北イタリアの現場でも同じ悩みを抱えていました。あまりにも道が狭く、曲がりくねっているため、ダンプトラックが入れないのです。そこで、油圧ショベルにMBバケットクラッシャーBF120.4を取り付けて現場入りしました。現場への到着と同時に作業が開始。現場にある岩石を砕き、歩道造成用の再生砕石を作ります。油圧ショベルを運転するオペレーター1人で全ての作業が行えます。
歩道を造るのに必要な資材の搬入コストを削減
森林の歩道整備に大量の砂利が必要とされたセルビアの現場。しかし、資材搬入用のダンプトラックの通行は不可能です。
そこで、所有の油圧ショベルにバケットクラッシャーBF90.3を取り付けて、現場入り。岩石を破砕し、歩道整備に適したサイズの再生砕石を製造しています。新資材を搬入する必要がないため、運搬にかかる時間とコストをカットし、課題をクリア。
健全な地質を変えず自然環境を維持する
岩石や川の石などの自然石は大切な資源。だからこそ、可能な限り再利用することが求められます。
アメリカでは、コンパクトトラックローダに取り付けたバケットクラッシャーMB-L120で自然石を破砕*しています。再生砕石は大きさが整っているので、すぐ利用できます。
防火帯としての機能を備え持つ歩道を整備するにあたり、外から新資材を運び入れずに健全な地質を維持すると同時に、資材搬入コストのカットも実現しました。
スキーの新コース造成
ウインタースポーツといえば、スキー。夏は涼しく快適に過ごせる避暑地として人気、冬は多くのスキー客を迎えるスキー場。
こちらオーストリアでは、シーズンに向けてかなり早くから新コース造成の準備が始まっています。バケットクラッシャーBF120.4で新コース予定の道筋を辿りつつ、石灰石を破砕していきます。破砕材は新コースの路盤材として再利用されます。
倒木・折木の撤去
暴風による倒木・折木によってふさがれた林道。木や枝を可能な限り迅速に撤去する必要があります。
このような場面で活躍するのがMBグラップル。
2018年に発生した暴風雨は北イタリアの森林に甚大な被害をもたらしました。木や枝を撤去するために、グラップルMB-G900を油圧ショベルに取り付けて使用。材質や形状の異なる物でも正確かつ確実に掴み運べるのが、MBグラップルの特徴です。
山の中でも、道路脇の木や枝が山道の方まで生い茂って通行の邪魔になり、整備が必要となることがあります。
そんな時、MBグラップルなら油圧ショベルに取り付けるだけで使用でき、作業が確実に捗ります。機能を拡大するオプション製品も揃っています。
土と石を選別
掘削発生材の選別と管理は、林道造成におけるもう一つの課題です。通常は発生材をダンプトラックに積み、山と処理場を往復する、というコスト高の対応がなされますところが、MBスクリーンバケットを使えば、現場で直接発生材の選別作業ができます。
カナダの森の奥、森林と町を結ぶ林道の整備現場。こちらでは、スクリーンバケットMB-S10を使って土と石をふるい分けています。きれいに分別された土と石をリサイクルできるので、新資材を購入する必要もありません。そして、現地の健全な地質を変えずに工事が進められるので、自然環境の保全にもつながります。
農業から林業、そして、森林土木工事。世界各国のお客様の活用事例を見ると、アクセスの悪い現場、工事機械の搬入が難しくコストが高くなる現場、自然環境への配慮を重視する現場等でMBアタッチメントが重宝されていることがわかります。
MBアタッチメントの特徴と使うメリット
- 場所を問わず、現場内で作業ができる
- 現場発生材を破砕*したり、ふるい分けたりして、再利用可能な資材に変える
- 多様なものをしっかりと掴んで移動させることができる
- メンテナンスが簡単なので、場所を選ばず、現場内で行える
*廃棄物処理には許可が必要です。詳しくはご相談ください。