建設副産物のリサイクル
都市再生整備、宅地造成、橋の解体、道路改修工事など。規模の大きさに関係なく、このような土木工事の共通点は何でしょうか。
それは、現場で発生する建設副産物です。「建設副産物」とは、建設工事に伴い副次的に得られる物品であり、再生資源および廃棄物を含むものとされています。アスファルト・コンクリート塊やコンクリート塊は原料として利用の可能性があるものとして再生資源に該当します。MBクラッシャーのアタッチメントを導入することで、これらの分別や破砕による再資源化*が可能になります。
MBアタッチメントを活用して再資源化をおこなうことにより、廃棄物の運搬・処理に伴う手間・時間・費用を減らせます。
どんなメリットがあるの?
- 新材調達費を減らせる
- 作業時間を短縮できる
- 運搬コストを削減できる
- 良質な再生材を生産できる
資材の搬入計画・管理が的確におこなわれず、搬入に長時間を要したり、延期や運搬回数の増加を原因とした運搬コストの増加や作業の遅れにつながったりするような現場では、MBクラッシャーのアタッチメントが最もシンプルな解決策となります。大型重機が入れないようなアクセス難の現場、あるいは道路そのものが整備されていない僻地、交通制限のある街中での作業、といった場面でも問題なく活用可能です。
MBクラッシャーのアタッチメントを導入し、自社保有の建機を使って質の良い再生材を生産することにより、現場内や自社でのリサイクルを実現されたお客様の事例をご紹介します。
ムダを極限まで省いた現場
ごく狭いスペースで行われていた、ブルガリアの古い家屋の取り壊し工事。すでに現場で稼働中のバックホーローダCase6にバケットクラッシャーMB-L160を取り付け、コンガラを砕いていきます*。バケットで直接すくい込んで破砕していくので、簡単かつスピーディーに作業が進みます。破砕して得られた良質の再生材は新築の基礎工事に再利用されます。
現場で発生した廃材をリサイクルして現場内で再利用できるので、処理や運搬にかかる時間も費用も節約でき、新資材を購入する必要もなくなりました。時間の短縮のみならずコストの削減にも成功。
工事コストの削減と作業の効率化により、ムダを極限まで省いた現場が誕生しました。
コストを極限まで減らした現場
フランスでは、745戸もの新設住宅の建設計画に伴い、農産物流通の合理化の役割を担っていた古い農道の再整備と雨水排水用管路敷設のための掘削工事が行われました。掘削作業で発生した掘削土の大部分をその場でリサイクル。スクリーンバケットMB-S18で土砂をふるい分け、分別した石はバケットクラッシャーBF80.3で砕いていきました。
このようにして得られた再生材は、その後すぐ雨水排水用管路敷設に有効利用されたため、現場発生材の管理・処理・運搬に関わるコストを減らし、埋戻し材調達費の削減にも成功しました。
「出したものを元の場所に戻す」ことは、工事現場でも実践可能です。
新材調達費を極限まで抑えた現場
イタリアのかかと、プーリア地方では土砂崩れにより部分的に崩落した橋の復旧工事が行われました。復旧工事には、崩れた橋のがれきを適正に処理して再利用。
MBアタッチメント導入のメリットは、作業時間の短縮と廃棄物運搬コストの削減はもちろん、MBバケットクラッシャーとMBスクリーンバケットの活用により得られる再生材の質の高さにもあります。基準に従って適正に分別・破砕*された再生材は、復旧工事で必要とされる路盤材として、再びその場で有効利用されます。
無駄を出さない復旧工事。古い橋から新しい橋が誕生しました。
*廃棄物処理には許可が必要です。なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。