老朽化したアスファルトに新たな命を
普段私たちが車で走っている道路ですが、日本の道路の90%以上がアスファルト舗装です。
アスファルト舗装は、施工時間が短い上、施工後数時間で使用可能、素材が柔らかいため走行性がよく静音性が高い、といったメリットを持ちます。
そして、劣化したアスファルト舗装の修繕工事で発生するアスファルト廃材は100%再資源化可能です。
平成14年に制定された「建設工事に関わる資源の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)ではアスファルト・コンクリート塊についても、一定規模以上の工事における再資源化を建設業者に義務付けています。
アスファルト・コンクリート塊をリサイクルすることで、
- 原料である原油と骨材の石・砂の採取を減らすことにより新たな資源投入量を削減し、自然環境への負荷を低減できます。
- 採石場から離れた舗装現場では、再生アスファルト骨材を使用することにより、運搬コストや二酸化炭素排出量の低減につながります。そして、循環資源を自社で生み出せることは事業者としても大きな強みになります。
劣化したアスファルトを簡単かつスピーディーに低コストでリサイクル
MBバケットクラッシャーを使ってアスファルト・コンクリート塊の再資源化を自社で行えば、コスト削減に繋がります。どうやって?破砕サイズを調整して砕く*ことで、アスファルト・コンクリート塊は再生路盤材やアスファルト再生骨材に生まれ変わり、多様な現場で再利用可能です。事例をいくつかご紹介します。
滑走路
滑走路新設のための路盤工事に携わるアイスランドのお客様の事例です。
島国では事業を行う企業にとって、資材調達のための運搬コストや入荷に時間がかかることが大きな課題となっています。
そこで、バケットクラッシャーBF70.2を導入し、舗装工事で撤去されたアスファルトをたった一工程で再資源化。再生アスファルトは滑走路の新設のための路盤材として再利用されました。
路盤
寿命を迎えたアスファルトの再資源化を実施したのは、チリの現場。バケットクラッシャーMB-L200でアスファルト塊を破砕して再生路盤材を生産し、工事間で活用しました。
得られたメリット
- 新資材購入のコスト削減
- 資材調達にかかる時間の短縮
- 工事間における再生材の有効活用
再生加熱アスファルト混合物に利用
ブラジルの事例です。バケットクラッシャーBF70.2を現場に導入し、アスファルト・コンクリート塊を破砕してアスファルト再生骨材を作り出しました。コンパクトで活用範囲が広いので、スペースの限られた現場から大規模な現場まで柔軟に対応します。現場ではバケットクラッシャー導入により、
- 運搬コスト
- 処理コスト
の削減を実現。
適正な再生骨材配合率の再生アスファルト混合物を舗設したアスファルト舗装は、新規のアスファルト・コンクリートのみを用いる舗装と同等の基本的性状を有しています。
アスファルト再生骨材を利用するということは
- 自然環境への負荷を低減
- 自然資源の保全
- 埋め立て処分する廃棄物を減らす
- アスファルト混合物の製造に使用する砕石や砂の採取にかかる時間とコストの節約
- 運搬コストの削減、手待ち時間の解消
を意味します。
これは、事業者にとって、大幅なコスト削減のみならず、設定された工期で工事を終了することにつながり、結果的に競争力が強化します。
再生アスファルト混合物を使用したアスファルト舗装も100%繰り返しリサイクル可能です!
*廃棄物処理には許可が必要です。